NPO法人 丹南市民自治研究センター

福井県丹南地域にある市民活動のNPOの活動報告ブログです。

ブラジル国籍の親子対象!給食調理員が教える!日本のお弁当教室

ブラジル国籍の親子対象!給食調理員が教える!日本のお弁当教室

チラシ画像

 玉子焼きにたこさんウインナー、からあげにスパゲティ、かわいい顔が装飾されたおにぎり、そして、うさぎの形をしたリンゴ。保育園や小学校で遠足や運動会などがあると、このようなたくさんのおかずが詰め込まれたお弁当にわくわくするのではないでしょうか。

 

 しかし、このたくさんのおかずが詰められ、ちょっとした装飾がされたお弁当は日本独特の文化の一つでもあります。

 それに気づかせてくれたのは、越前市日本語学校「Onigiri Nihongo」の講師を務める白髭バーバラさん。ブラジル人の母と日本人の父のハーフのバーバラさんからバーバラさんのお母さんが日本のお弁当が作れず悩んでいたこと、日本語学校の生徒にも日本のお弁当が作れないと悩む声があることを教えてもらいました。

 越前市には、人口の5.9%が外国籍の人がおり、多文化共生を推進する多文化共生プランも策定されています。しかし、身近なお弁当に悩んでいる外国籍の人たちがいるなんて、正直まったく知らなかった。

 

 そこで、今回はバーバラさんと越前市職員からなる「お!料理倶楽部」に所属する給食調理員と力を合わせてブラジル国籍の親子を対象にした「日本のお弁当教室」を開催することになりました。

 

 調理員さんにお弁当のメニューを考えてもらい、バーバラさんにチラシを作ってもらい、参加者を募集するとたった3日で定員が埋まり、参加したかったという声も多数聞かれました。そして、お弁当教室当日。調理員が講師となり、バーバラさんが通訳としてお弁当作りが始まりました。

 

 参加者は、うさぎの形のりんごに苦戦する姿も見られましたが、みなさん家で料理をしているので、作り方とコツをつかむとあっという間にかわいいうさぎの形をしたりんごができあがりました。

 

 さらに、玉子焼きでは、調理員が玉子焼き用の四角いフライパンで玉子焼きをクルクルとキレイに仕上げると歓声と拍手が巻き起こりました。日本人には身近な玉子焼きも、海外の人は特別な料理として感じていることが分かりました。

 この玉子焼きも参加者は、何回か玉子を巻き、コツをつかむと、お店で出てくるようなきれいな玉子焼きを完成させていました。

 

 そして、最後に作ったおかずをお弁当箱に詰めると、緑、黄、赤の色彩豊かなお弁当が仕上がり、参加者からは「難しかったけど、今度の遠足でこのお弁当を作ってあげたい」という声も聞かれ、大成功のお弁当教室になりました。

 お弁当というとても身近なところから、文化の違いに悩む外国籍の人たちがいることに改めて気づかされました。そして、外国籍の人たちのお弁当作りを学びたいというニーズも多くあると感じました。

 今回のお弁当教室は、公民館や学校などどこでもできる取り組みです。お弁当教室が身近な地域に広がり、外国籍の人たちがお弁当作りを学ぶことで、日本人との交流や文化への相互理解が深まり、地域社会とのつながりを強めることができるのではないでしょうか。

 

メディアにも取り上げられました!

4月23日 中日新聞

日本定番の卵焼き、ウインナー 彩りよく弁当箱に :日刊県民福井Web

4月23日 読売新聞

4月25日 日刊県民福井

4月28日 福井新聞

 

丹南ケーブルテレビ
日本のお弁当作り教室

 


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