NPO法人 丹南市民自治研究センター

福井県丹南地域にある市民活動のNPOの活動報告ブログです。

自治総研セミナー「しらやまさんち」でオンライン参加

古民家改修の柔らかな雰囲気の会場が好評 
セミナー後は郷土食で意見交換と交流深める

上林氏 「公共私」の連携と「共」の可能性を再考してみよう
大森氏 「住民自治は永遠に未完」「公」の役割はとても重要

9月19日、NPO法人丹南市民自治研究センターが主催し、「自治総研オンラインセミナー&意見交換会inしらやまさんち」が越前市白山地区の「しらやまさんち」で開催されました。セミナーには当センターの会員や越前市職員組合の仲間など14名が参加し、自治労協力議員の辻一憲県議や当センターの三田村理事長(越前市議)と橋本副理事長(越前市議)も参加しました。

今回の企画は東京の自治総研セミナーがコロナの関係でオンラインでの開催となったことから、例年なら交通費や宿泊費など高額となり、なかなか参加できない有意義なセミナーに地元でも参加できるチャンスと考えてのものでした。
また、会場の「しらやまさんち」は、白山地区の人たちが地域を盛り上げようと古民家を改修し、郷土料理も提供しながら地域内外の色んな人たちとの交流を深める想いのこもった施設でした。

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セミナーにおいては、まず、公益財団法人地方自治総合研究所研究員の上林陽治氏から、「第32次地方制度調査会の答申において、『地域社会においては、行政のほか、コミュニティ組織、NPO、企業等多様な主体によって、住民が快適で安心な暮らしを営んでいくために必要なサービス提供や課題解決がなされているが、今後は、これまで、主として家庭や市場、行政が担ってきた様々な機能について、これらの主体が、組織の枠を越えて、サービス提供や課題解決の担い手としてより一層関わっていくことが必要である』と謳われているが、少子高齢化の中で、地域においても役員の高齢化、なり手不足といった課題が顕在化している。今日は、公共私連携の現実と、「共」の可能性について再考してみよう。その中で地方自治体に、どのような役割が課せられているのかを展望してみよう。」という問題提起がありました。

次に、「公共私を考える」をテーマに、大森彌先生へのインタビューがあり、「公の役割は、必要な助けを求めている人・困っている人を助けることである、このことを自治体職員は常に意識して業務に励んでほしい。また、住民自治は永遠に未完である。地域も自治体あきらめずに取り組んでほしい。」という発言が印象的でした。

参加者からは、現代社会において、「私」に過重がかかり、「共」が希薄している中で、「公」の役割を強化し、「公」が「私」や「共」をつなげ、支えることの大切さをセミナーを通じて学んだとの声が多くありました。

報告者 (間所祐丞)  NPO法人丹南市民自治研センター理事  越前市職員組合副委員長

白山さんちグランドオープン!! | しらやま振興会 [越前市白山地区自治振興会]

      


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