愛知県高浜市の森市長 「これからは地域力の時代」と語る
12月17日、連続市民フォーラムの第3弾「住民投票を考える」はサンドーム福井の大会議室で開かれた。
当日のゲストである愛知県高浜市の森市長が日本で初めて制定した「常設型住民投票条例」について、「住民投票条例は具体的な事項が出来てからでは制定そのものや直接の運動に外部の人たちが影響を及ぼすことが多く、事前にいつでも活用できるようなシステムとして制定しておくほうがベストと考えた」と動機を語った。
今日の首長と議会と住民の意思の乖離や二元的代表民主制の実例をあげながら、住民投票制度は間接民主制を補完するものであり、行政は重要な課題にどれだけ住民と本気でキャッチボールできるかが問われていると話した。
また、これからの地方自治体では、さらに住民自治、市民自治が鮮明になっていくだろう。住民行政、議会はトライアングル、三輪車のような関係で、それぞれの課題によって誰が先頭に立ってもいいのではないか。
住民投票では20才以下の若者にも投票権を与えたが、それは次の世代の彼らに考え決定に参加する場を与え、チャンスを与えることになる。在日の人たちも地域の住民として地域でがんばり納税義務も果たしているのだから投票できるべきだと話した。
森市長の講演の後、毎日新聞の横田記者の司会で、先日に合併問題で住民投票を実施した松岡町の原田町議会議員、原発「もんじゅ」の県民投票を実現する会の玉村代表、森市長によるパネルディスカッションが行われた。