NPO法人 丹南市民自治研究センター

福井県丹南地域にある市民活動のNPOの活動報告ブログです。

ソウル市「麻浦区」の行政視察団を受け入れました

行政職員など17名、鯖江、越前の住民自治など視察
丹南自治研メンバー10人が、各部門を案内し対応

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 NPO法人丹南市民自治研究センターは、12月21日(金)、22日(土)の両日、韓国ソウル市麻浦区の行政視察団17名を受け入れ、10名余の理事や会員が鯖江市、越前市の担当部署との折衝や案内、視察内容の説明などに対応しました。
 視察団は、麻浦区の副区長を団長に、麻浦区の行政職員と、通訳も兼ねる大学教授の17名で、住民自治や地域包括ケアシステムなどの研修を目的としての来訪でした。受け入れは、東京の地方自治総合研究所の上林研究員の依頼を受けての取り組みでした。
 麻浦区はソウル特別市25区の1つで、市の中西部に位置し、南側には漢江が流れています。麻浦区内には、日韓共催「2002FIFAワールドカップ」の開会式が行われたソウルワールドカップスタジアムがあって、その周辺はワールドカップ公園として整備されているそうです。
 21日午前には、鯖江市市民まちづくり課で「市民が主役のまちづくり」や「JK課」などについて、21日午後から22日午前にかけては、越前市の特色ある人事施策、地域で展開されている自治振興事業、福祉部門の地域包括ケアシステムなどについて、それぞれの担当職員の説明を受け具体的な内容についての意見交が行われ、両市の住民自治や地域包括ケアシステムなどについて理解を深めていただけたようでした。

 児童養護施設、打ち刃物、いわさきちひろ展、加古さとし絵本館も視察 
 交流会では、ソウル市麻浦区への招待など、和気あいあい

 また、22日午後からは、王子保公民館で住民自治に関する公民館の役割と活動内容を視察し、児童養護施設「一陽」では、市民と職員が一体となって社会福祉法人を設立し先進的な施策を実現している取り組みに関心を持たれていました。
 視察の後には、市秘書課長も同行して「タケフナイフビレッジ」など越前市の伝統工芸である「越前打刃物」を紹介、そこでは越前打刃物のお土産をたくさん購入されていました。
 また、武生公会堂記念館で開催されていた「いわさきちひろ生誕100年記念展」ではピエゾグラフの説明を学芸員から、「かこさとしふるさと絵本館」では、館長から作品の紹介等を行っていただき、「だるまちゃん広場」がある中央公園では「かこさとし絵本館」と「だるまちゃん広場」の繋がりも知っていただき、暗い中に輝くイルミネーションも楽しまれました。
 なお、夜の交流会でも、和気あいあいの中で熱気あふれる意見交換が行われ、双方ともに刺激を受ける貴重な時間となりました。
二日間にわたる海外からの視察団受け入れは丹南自治研センターとして初めての取り組みでしたが、鯖江市、越前市の関係部門の皆さんのご協力の中でスムーズに進み、視察団の方からは、次はぜひソウル市麻浦区へ来て下さいとのお話もいただき、今後の交流と、友情が続くことをお互いが確認するなど意義深い視察団受け入れでした。

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AI時代と自治体の行方、改めて認識の必要を痛感

市民の幸せを増やす視点で業務の精査と分析を
AI進化しても、人しかできないことは多い
総務省の「スマート自治体」推進、慎重な見極めも必要

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 NPO法人丹南市民自治研究センターは11月27日、越前市市民活動交流室で市民自治ポケットセミナーとして「AI時代と自治体の行方」を開催し、自治体や福祉関係の職場で働く皆さんなど約30名が参加しました。
今回のセミナーは、10月に高知市で開かれた全国地方自治研究集会に参加した人たちが、その際のジャーナリスト「津田大介」さんの講演を聞き、その内容を福井の人たちにも伝えたいと企画したもので、講師は参加者の一人である丹南自治研センターの伊藤藤夫氏が務めました。
 講演では、津田さんの講演内容や関係書籍、最近の動きなどから、誰にでも分かりやすいように、最近のAI人工知能、IT、ロボット関係の現状紹介から始め、自治体における今後のAIの取り組みと影響、自治体職員や労働組合としての対応、公共私の三者による公共サービスの提供への工夫など、多方面からの問題提起が行われました。
 参加者からは、こうしたAIやITなどの講義を聴いたのは初めてで興味深かった。改めてAIへの関心を持って仕事する必要性を感じた。市民にとって理想的な市役所窓口など自分たちで考え提案できるようにしたい。などの声が聞かれました。
 丹南市民自治研究センターでは、今後も、誰もが気楽に少人数で学ぶ「ポケットセミナー」の開催を企画することにしています。

 

大分県.中津市自治研センターの視察がありました。

 

 福田理事長、市民と協働の活動姿勢を評価
 組織力、財政力も、すごいねとの感想

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    写真、(左から、伊藤、三田村、中津市の福田さん)

11月19日午後、大分県中津市自治研究センターの福田正直理事長が丹南市民自治研センターの活動についての視察に来られました。
児童養護施設「一陽」の3階会議室をお借りして、三田村理事長、小嶋事務局長、伊藤前理事長が視察の対応をさせていただきました。
初めにに伊藤前理事長が設立から今日までの主な活動を、パワーポイントで紹介し、中津市自治研センター福田さんからの質問と合わせて、地域ローカルセンターの今後の活動などについて意見交換がなされました。
福田さんは、丹南自治研センター設立10周年事業として発刊した 「地域を変える自治研力」を読まれているとのことで、掲載されている内容など よくご存知のようでしたが、その他の活動や、なぜこのような活動が継続できるのか、 非常に関心を持たれており、今回の視察に来られたとのことでした。
また、福田さんは、 中津市議、大分県議も務められた方で、三田村理事長、伊藤所長と、議会や政治の話しでも意見交換がありました。視察後には小嶋事務局長が8月にオープンした「打刃物の里」にご案内しながら、今後とも交流を深めたいと話し合いました。

11月27日 「AI時代と自治体の行方」を開催

  市民自治ポケットセミナー  どなたでも気楽にご参加を

 

  NPO法人丹南市民自治研究センターでは、11月27日の火曜日に下記チラシのような市民自治ポケットセミナーを開きます。
急速に進化するAI時代と変化する雇用情勢の中で、地方自治体や公共サービスの行方はどうなるのか? をみんなで考えようという企画です。
自治体や関連職場で働く人はもとより、AI(人工知能)に関心ある市民の方どなたでも参加できます。
 ポケットセミナーは、丹南市民自治研究センターが50名以下の規模でひらく気軽な市民参加のセミナーです。皆さまのご参加をお待ちしています。
講師の伊藤藤夫氏は、当センター内の地域政策研究所の代表です。

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11月6日.140名が参加し定期総会と記念講演会

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新事務所の設置、20周年記念事業検討などの方針決める
副理事長に橋本弥登志さんを選任。理事は22名体制に。

 NPO法人丹南市民自治研究センターでは今年度の総会と記念講演会を上記チラシのように開催し、140名の方に参加いただきました。
総会では、前年度の活動報告、決算などが報告され、新年度方針では例年の活動に加え、近日中に新事務所の開設、設立20周年記念事業の準備などが承認されました。

また、役員改選では新たに橋本弥登志さんが副理事長に選出されるなど、数名の交代が行われ22名の理事会体制で新年度の活動を進めることが承認されました。

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 戦後73年、戦争の悲惨さ、平和の尊さ、次の世代に伝えたい
「核で平和は訪れない」「核と人類は共存できない」と学ぶ

  記念講演会は、1歳6ヶ月のときに長崎市被爆された、川副忠子氏を講師に迎え、自身の実体験を踏まえた上での核兵器の恐ろしさ、世界の核情勢、長崎での平和に対する取り組み、平和の大切さについてお聞きしました。

川副氏は、広島市長崎市原子爆弾が投下されてから今年で73年、今年の慰霊祭では広島市で30万8725名、長崎市で17万9226名の死没者名簿が慰霊碑に納めらたことや、現在もアメリカをはじめ、ロシア、イギリス、フランス、中国、インド、パキスタン北朝鮮と多くの国が核を保有して核実験を繰り返し行ってきている現実などを紹介しながら、長崎県平和祈念像の前での座り込みや、高校生を平和大使として国連の軍縮会議に送り出すなどの活動など、核のない世界、平和な世界を希求し続ける活動が継続されており、「核で平和は訪れない。核を無くすことが平和への道。核兵器廃絶への気運は高まっている。核と人類は共存できない。」と強く語られました。

いま私たちが何気なく過ごしている日々について、改めて見つめなおし、平和について考える講演会でした。

 

 

 

 

 

 


特定非営利活動法人 丹南市民自治研究センター

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電話 0778-23-8708 FAX 0778-23-7911