戦争の悲惨さを私たちは忘れてはいけない
従軍日記DVDや福井空襲の紙芝居などで120名が戦争の現実を知る
戦争は絶対ダメ、平和を守る活動を続けようと誓う
安倍自公政権は、先日、多くの憲法学者や著名人、そして年代を超えた圧倒的多数の国民が「憲法違反」「戦争法案」「説明不足」などという抗議の声を無視して、国会で「新安保法案」を強行可決しました。戦後70年間、守り続けてきた日本の平和と憲法を時の首相が「解釈改憲」という形で変えて、再び戦争への道に進むのではないかという不安が国民の中に高まっています。
NPO法人丹南市民自治研究センターでは、これまでも他団体と一緒に、戦争の現実を伝え、これからも平和な日本を守りたいとする集いなどを開いてきました。この思いと活動はたとえ戦争法案が国会で可決されたとしても変わることはありません。
その意思の一つとして、10月8日、越前市福祉健康センターで「戦争と平和を語り継ぐ集い」を開き、20代から80代の幅広い年代の市民120名が参加しました。
この中では、中国の南京や蘇州での戦争状況を記す父の従軍日記をもとに作成されたDVD映像の紹介、幼少のころの今立地区での体験、紙芝居で伝える福井空襲の実態、旧満州で母を亡くした体験や満蒙開拓団の悲惨さなどが4名から語られました。
それぞれ違った立場からの戦争と平和についての話を聞いた参加者からは、絶対に戦争を繰り返してはいけない、遠くに思った戦争が他人ごとではなく身近に感じた、最近の平和憲法の解釈改憲や集団的自衛権の行方に危機感を持っている、これからも戦争の現実や平和の問題についての集いを続けることが大事、などの感想が寄せられました。
今回の集いは下記のような形で開かれました。
戦争と平和を語りつぐ集い
日時 10月8日(木) 18:30から
場所 越前市福祉健康センター(アルプラザ4階)多目的ホール
主催 NPO法人丹南市民自治研究センター内容 パネルディスカッション 「戦争と平和に寄せる私の思い・体験」
<パネリスト>
山本敏雄さん(鯖江市在住) 鯖江三十六連隊に所属した父の体験を語りつぐ方
山口絹子さん(越前市在住) 幼少期に戦争を体験した方。現在、越前和紙伝統工芸士
春岡暢恵さん(坂井市在住) 福井空襲を紙芝居で伝える活動をしている方<コーディネーター>