ゲストの森一貴さん、現在の社会状況&まちづくりなど分析
正しさのヒントを考える「実験の時代」
「進む不寛容」と「想像力の欠如」「肩書きや属性が解体されている」
「バックキャスティング的都市」の視点で「理想とするまち像」は?
3月13日夜、NPO法人丹南市民自治研究センターの新しい事務所で20名余が参加し第1回+ポケットセミナーが開かれました。ゲストは、東京大学を卒業したあと鯖江に移住して、鯖江市まちおこし協力隊員、学習塾運営、ものづくりRENEW、どこでも移住などの活動を続けている「森一貴」さんでした。
森さんは1時間のスピーチの中で、それぞれの活動紹介と合わせて、現在の社会状況を多方面から分析し具体的事例を紹介しながら、主に次のような話をされました。
●現在は、違和感に向き合い、正しさのヒントを探す「実験の時代」ではないか。●最近の社会では「進む不寛容/想像力の欠如」を感じている、自由があるのに選べない苦しい時代であるかも知れない。●これまでの時代の肩書きや属性が解体され始めている、属性による要請と実存とのズレの中で多くの人が苦しんでいる。●そして、匿名的社会と人間的社会に二極化していく方向がある。「二極化する時代」ともいえる。
●これからの地方やまちづくりでは、これまでのように東京や都会向けの画一化した計画やアピールでは結局は全国どこの自治体でも同じ方向と計画になってしまう。
そこに住む人たちが自分たちの地域や町について本当に「理想とするまち像」を持つのかどうかを真剣に考えるのが大事。未来のあるべき姿から今すべきことを定義して動いていく「バックキャスティング的都市づくり」が求められている。
参加者からの質問や意見も多く出て、自由に気楽に話し合う「ポケットセミナー」ならではの学びの場となり、記念写真も撮ろうと盛り上がりました。