四万十市の宮本さん、住みよい地域、「つくらなければ壊される時代だ」と語る
公民館関係者、自治体職員など150名が参加
4月25日、NPO法人丹南市民自治研究センターは、高知県四万十市の職員で全国地域づくり交流センター代表世話人の宮本昌博さんを講師に招き、越前市公民館連合会、公民館職員組合、福井県地方自治研究センターと共催して「地域づくりとはどのようなことか」と題する市民講演会を開きました。講演会には公民館長さんや地域づくりリーダー、公民館職員、自治体職員の皆さん約150名が参加しました。
講師の宮本さんは、四万十市の各地や集落で取り組まれている具体的な事例を幾つも紹介しながら、地域づくりは住民自身が主役として行うものであり、一人一人の心をつなぎとめるのが第一の目標。
行政の行う調査活動は紙のアンケートが主になっているが、自分たちの調査活動は住民の所に出かけて90分間じっくりと話を聞き、人生の生き方、思いなどを聞きながら把握し、本音の声や要望を聞いている。例えば寝たきりの人は何も周りに影響を与えないというものではなく、家族の介護力、推察力を身につけさせ地域全体での連帯する力を養っている。
住みよい地域とは個人が周りに迷惑をかけることを当たり前のように人々に言えるようになることではないか。現代は世の中全体が人と人との関係を壊す方向で動いているために、家族も地域も職場も、そのままでいたら壊れてしまう、「つくらなければ壊される時代だ」
私たちがつくろうとしているのは「地域社会づくり」。人と人との関係が「はげまされたり」「はげましたり」になっている。地域づくりとは地域社会における人と人との共同発達関係づくり、などと話されました。