「チェルノブィリと福島原発事故」他人ごとではない!
「大飯原発再稼働」納得できる状況ではない、と多くの声
NPO法人丹南市民自治研究センターの三田村輝士理事長は4月下旬、約1週間にわたり旧ソ連ウクライナ共和国の「チェルノブィリ原発」の現地へ赴き、事故の実態や今日に至るまでの現状と対応など詳細にわたっての視察を行いました。
事故後27年も経た今も残る事故の生々しさや悲しみと苦しみから解放されない人々の暮らしなど現地を訪れた者でなければ伝えることのできない事実を多くの人に伝えたいと丹南市民自治研究センターでは6月12日、越前市福祉健康センターで「チェルノブィリの遺言」と名付けた報告会を開きました。
会場満席で立ち見もでる220名の市民が参加し、三田村理事長が撮影してきた写真やビデオ映像、現地の人々の生の声に触れ、ガンの多発と死亡、強制移住、住民の生活破壊、永久に続けられる事故原発の管理と廃炉作業など、その厳しい現実に改めて衝撃を受けていました。
意見交換の中では、チェルノブィリの事故と福島の事故は別々のものではない、他人ごとではないとの感想と共に、昨年の福島原発事故から1年、地元福井の大飯原発再稼働の動きが表面化する現状にも、今はとても納得できる状態ではない、安全より経済優先の進め方には納得できない、再稼働は時期尚早などの意見が多く出されました。