人材ではなく「人財」の考えが大事だ
一割の可能性に挑戦するプラス思考を
年間140日の休暇、残業禁止、70才定年制、他社より高い給与
社是は、「考えて、考えて、考えよ」という岐阜の「未来工業」
丹南南市民自治研究センターでは、5月22日、会社経営と人材育成で注目されている岐阜県の「未来工業」の創始者、山田昭男氏を招いての講演会を開き、市民、越前市役所の管理職、一般職員ら120名が参加した。
創業者である山田さんは、全てを正社員として雇用し、社員に感動を与えながら仕事をしてもらうことが企業にとって最も大事なことである。そのために年間140日の休日や残業一切禁止、70才定年、高い給与、常に考える提案制度など、他社からは常識はずれといわれる経営方針に触れながら「ノルマの強制や成果主義はかえって活力を奪ってしまう」「社員を大事にし、社員が自分の会社を自慢に思えて感動させなければ」と話した。
また「人材」の「材」は、木材や原材料の材であり、使えば減る一方の材である。人は「財産」の財にしなければいけない。「財産は、増やすもの、増えるもの」である。さらに、普通の人は新しい事をする場合、失敗と責任ばかりを先に考え怖がってしまうが、一割の可能性があれば挑戦する気概が大事と実例を示しながら話した。
参加者からは、思っていてもやれないことを実践している凄さと、発想の豊かさ、面白さに感動した、との声が多く聞かれた講演会だった。
今回のセミナーは下記の形で開かれたものです。
日時 5月22日(火) 午後6時から8時まで
会場 越前市福祉健康センター4階 多目的ホール(参加無料)
講演 未来工業 取締役相談役 山田昭男氏
主催 丹南市民自治研究センター
共催 越前市 越前市職員組合
後援 福井県立大学地域経済研究所