9月1日防災の日 市民シンポジウムに90名が参加
防災日の1日夜、武生市福祉健康センターで丹南市民自治研究センターが主催するシンポジウム「福井豪雨から学ぶ暮らしの防災」が開かれた。
ふくい災害ボランティアネットの松森和人理事長がボランティア活動について、今立町大滝で製紙業を営む石川浩さんが被災者の立場から、それぞれ報告。石川さんは「ボランティアの人たちが復旧作業に元気をくれた」と振り返った。
同ネットの井ノ口麻子さんをコーディネーターに、武生市の中央を流れる日野川が決壊したとの想定で、NPOたけふ幹事の筏洋介さんら四人のパネリストと、松森さん、石川さんがパネル討論した。
中村善春・南越消防組合消防本部次長は「大災害では消防にも限界があり、住民や他の組織との連携が不可欠」と述べ、同市社会福祉協議会の村下誠一さんも「各組織の強みを結集させるべきだ」と呼び掛けた。
「縦割りの意識が非常時の行政機能を妨げている」との意見が多く、市総務部の山岸文男部長は「職員の意識を変えなければ」と答えた。
災害支援について、松森理事長は「せっかく寄せられても多過ぎて無駄になってしまう物品は多い」と現金の支援が最も喜ばれると訴えた。