参加者300人が「生き方」考える
NPO法人丹南市民自治研究センターは2001年に「丹南市民自治研究センター」として発足し来年に結成10周年を迎えることから、11月25日に今年度の定期総会を開き、01年の結成総会で記念講演を願った人材育成コンサルタント・辛淑玉さんを再び迎えての講演会を開いた。
辛淑玉さんは、参加した300人の参加者を前に、アメリカの運転免許試験があらゆる国語で受験できる体制、バスの座席に座る事も許されなかったアメリカの黒人差別と民主化運動、タバコ増税のあり方、秋葉原殺人事件と社会背景などに触れながら、日本社会での少数者の権利、迷走する政治の実態など、分かりやすく分析しながら話し、参加者は一人の人間としての生き方を深く考えさせられるものであった。
またベストセラーとなっている「差別と日本人」の対談相手の野中広務さんについての質問も会場から寄せられ、対談の中での野中さんの人柄や家族への思い、差別に対する現実と政治姿勢など辛さんの受けた印象が語られた。
参加者からは「いろんな面で人の優しさ、怖さ。厳しい生き方、差別する側とする側の関係など、深く考えさせれることが多かった。心に残る講演だった」との感想が主催者に多く寄せられた。
当日の記念講演会は下記の体制で取り組まれました。
日時 11月25日(水) 午後6時30分から(参加費無料)
会場 越前市市民ホール 3階大ホール
主催 NPO法人丹南市民自治研究センター
共催 越前市職員組合(女性部、壮年部、青年部、現業部) 中部地区労働福祉センター 自治労丹南連絡会
後援 NPOえちぜん 越前市国際交流協会 福井県地方自治研究センター