120名が戦争の悲惨さ学ぶ
7月17日、ノンフィクションライターの島本慈子さんによる講演が行われました。
戦後60年、日本は戦争をしない国として世界に誇る平和憲法を掲げてきましたが、戦後体制の総決算をめざす安倍内閣は、憲法改正のための国民投票法案をはじめとして、憲法9条を改悪し「戦争をする国」への転換を目指しています。
一方、労働の現場では、新自由主義の「弱肉強食」の政策が財界と政府によって推し進められる中、非正規労働者と低賃金構造から新たな階級社会の派生と格差拡大、貧困層の急増が進行し、職場と社会の両方で物言えぬ労働者がつくられています。
そんな現場を綿密な取材を続ける中で、島本さんは次の言葉を投げかけました。
労働が壊れるとき、民主主義は「根腐れ」を始める
雇用破壊の時代は戦争を止める力を失う
やがて戦争状態への依存を高める。
経済のために人は死んでもいいのか
あなたは、戦争で人が死ぬ、ということをリアルに考えたことがありますか。
講演会の閉会のあいさつで、当センターの伊藤理事長は、「こうした状況を強引に推し進める財界と安倍政権はもとより、現在の怖い現実を知ろうとしない、伝えようとしない、自分たちの態度も戦争への道を進む役割の一端を担ってしまうのではないか、一人でも多くの人に真実を知らせ伝えていこう」と呼びかけた。
今回の講演会は次のような形で取り組まれた。
日時 7月17日(火) 午後6時45分より
場所 越前市福祉健康センター 多目的ホール
講演 ノンフィクションライター 島本慈子氏
「改憲を 戦争と労働現場から考える」
主催 中部地区労働福祉センター
共催 NPO法人丹南市民自治研究センター
後援 福井県地方自治研究センター 福井県環境平和人権センター