NPO法人 丹南市民自治研究センター

福井県丹南地域にある市民活動のNPOの活動報告ブログです。

定期総会と記念講演 120が参加

記念講演  性暴力サバイバーの声を、聴ける社会へ」

       性暴力被害は、「身体的、精神的、社会的」などがある
       暴力とは、「双方に合意のない言動」 
       性暴力被害者を孤立させない法制度を 
           

NPO法人丹南市民自治研究センターは第17回定期総会と記念講演を12月18日に越前市福祉健康センターで開催し、会員や市民の皆さん120名が参加しました。

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2001年に結成された当センターは、その時代に合わせた地域課題や社会問題などについて、多くの自治体職員やそれぞれの関係団体と市民の皆さんと一緒に活動を進めてきましたが、今総会の記念講演では今年の6月、110年ぶりに性犯罪を厳罰化する刑法改正が成立したことを踏まえ、講演テーマとして「性暴力サバイバーの声を、聴ける社会へ」を設定しました。

憲法改正の動きの中で自衛隊や9条改正ばかりが議論されていますが、憲法の根幹は国民一人ひとりの「基本的人権の尊重」です。そうした視点も含めて今回の講演が企画されました。

総会では、今年度の約10回の事業(主催.共催)とラジオ番組制作、政策研究員の全国的な活動などが報告され、新年度も市民フォーラム開催、市内外の各種団体との交流連携、部会による調査研究などに取り組むことが確認されました。

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記念講演は、岡田実穂さん(RC-NET .レイプクライシス.ネットワーク)から「性暴力サバイバーの声を、聴ける社会へ」と題した講演をいただきました。
岡田さんは性暴力ってなんだろうと参加者に問いかけながら「性暴力の特異性、被害の種類、ジェンダー規範とは何か、おもいこみは暴力への近道、性暴力を潜在化させた社会/司法、被害者支援」など幅広い視点と具体的事例などを含めてのお話でした。

参加者の多くからは、「日常的には深く考えることが少ないテーマだけどとても勉強になった」「社会として被害者に声をあげるように求めるのではなく受け入れる側の人権意識こそ大事」「性的自由と権利を尊重するのは個人だけで解決できるのではなく(合意と尊重、中立性)など法律.制度的な中にこそ求められると知った」などの感想が聞かれました。

また、講演後には福井市済生会病院内に設置されている「性暴力センター.ふくい ひなぎく」のソーシャルワーカさんから特別にセンターの紹介と利用の案内などが行われました。   

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「米軍基地と沖縄の自治」 講演会に110名が参加

 戦後72年 基地の集中、自治と主権の侵害など今も続く

琉球大教授「島袋 純」氏、沖縄にも憲法を正しく現実化すべきと講演

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 NPO法人丹南市民自治研究センターは、9月20日(水)に越前市福祉健康センターで「米軍基地と沖縄の自治」をテーマとした講演会を企画しました。福井県地方自治研究センターとの共同主催です。

戦後72年を過ぎた今、新たに「辺野古」に基地建設が進められていますが、日本国土面積の僅か0.6%に過ぎない沖縄に、在日米軍基地の約70%が集中している実態など、改めて、その現実と県民の暮らしとの関係を学ぶ講演会として企画しました。

講師の琉球大学教授「島袋純」氏は、戦後の沖縄の国際条約の問題点や下記のような現実経過を詳しく紹介しながら今日の政治状況の中での「立憲主義の重要性」を話されました。

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沖縄だけが米軍の施政権下におかれ、「立法権も、行政権(警察権を含む)も、裁判権も米軍が持っている。好きなように犯罪を作り、好きなように逮捕し、好きなように有罪化(場合によっては無罪とする)できる状況であった。その傾向が今も米軍基地と沖縄の自治の関係では変わらず残っている。

沖縄の住民が自らの意思で基地のために土地を提供した事実は一度もない。今回の辺野古基地建設も県民の意思、沖縄の自治を無視して政府が強行している。
国民主権基本的人権の尊重、平和主義」の日本国憲法が沖縄には正しく現実化されていない。

沖縄の米軍海兵隊は、その機能からも沖縄にいる理由が希薄だ、戦後の本土での反基地闘争により、本土の基地は縮小されたが、その部分が沖縄にしわ寄せされ集中された経緯がある。海兵隊は日本本土から沖縄へ移されたものである。

今の私たちに必要なのは、人権、主権在民、平和主義、社会正義、民主主義を共通の価値とする思想を共有しながらつぎのような運動ではないかと述べられました。
 ● 立憲主義的な価値を共有し守っていく連帯

 ● 全沖縄的な連帯、全日本的な連帯

 ● 立憲主義的価値を共有する個々の市民の連帯

 ● 連帯しつつ運動、運動しつつ連帯。

島袋氏が共同編集の「それってどうなの?沖縄の基地の話」の冊子が、インターネットで無料で読めます。こちらもぜひご覧ください。

今回の講演会は下記の形で行われました。 

日時 9月20日 (水曜日)  午後6時30分より--8時まで

会場 越前市福祉健康センター 4階多目的ホール

講師 島袋 純 氏  (琉球大学教授)

主催 NPO法人丹南市民自治研究センター  福井県地方自治研究センター

共催 中部地区労働福祉平和センター    自治労丹南連絡会

 

アースデイえちぜん2017 5月14日に開催

丹南自治研センター 今年も塩釜市物産販売などで参加

 「LGBT」啓発パネルも展示 

 

今年もアースデイの活動として5月14日にいまだて芸術館を中心に「アースデイえちぜん2017」が開かれました。当日は天候にも恵まれ、別紙チラシのように越前市内の多くの団体や企業が参加し、楽しいイベントもたくさんあり多くの人で賑わいました。

この活動に対して、丹南市民自治研センターはこれまでも実行委員会に参加してきましたが、今年も具体的な活動として東北大震災被災地支援として継続している塩釜市の物産品販売を行いました。
海産物や、菓子類など毎年好評です。今後もこの活動を継続しながら東北大震災と被災の方々のこと忘れないというメッセージも発信したいと考えています。f:id:okiraku_sunday:20170515101708j:plain

また、数年前より継続した活動を展開中の「LGBT」に関する新しい企画として、今年はLGBT(性的マイノリティ)の方々が抱える社会課題をまとめたパネル(大阪市淀川区役所作成)を展示しました。このパネルは、LGBTが抱える社会問題を「見える化」することで「そうした人たちが自分の周りにもいるかもしれない」と想像していただく機会づくりを目的として作成されたものです。
なお、このパネル展示の活動は15日の読売新聞福井版でも記事として紹介されました。

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アースデイチラシ

県自治研センター総会で「LGBT」の講演会

2月22日 鯖江市文化の館で富山大の林夏生准教授が講演
  丹南市民自治研センターの緒方さんも活動報告

福井県地方自治研究センターの第25回定期総会が2月22日に鯖江市文化の館で開かれますが、その記念講演として「LGBTと自治体の役割」をテーマとして富山大学の林夏生准教授の講演が行われることになりました。

なお、記念講演に際してNO法人丹南市民自治研究センター理事の緒方佑さんから近年の丹南市民自治研究センターや越前市での活動報告も行われます。

詳細や申し込みなどは下記のチラシをご覧ください。参加費は無料で誰でも参加できます。県自治研センターでは関心ある市民の皆さんや自治体関係者の多くの参加を呼び掛けています。 

http://jichiro-fukui.jp/jichiken/entry-770.html

LGBT.チラシやバッジなど福井新聞が紹介

 丹南自治研センターの活動など詳しく掲載 

 2017年1月19日の福井新聞NPO法人丹南市民自治研究センターが3年前から継続して取り組んでいる「LGBT」への啓蒙と支援の活動などが、詳しく紹介されました。

記事の中では、昨年10月に作成したチラシや好評販売中の「レインボー.ピンバッジ」もカラー写真で紹介されています。取材には当センターの2名の理事が対応しました。

下記の記事ですので、ぜひご覧ください。

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特定非営利活動法人 丹南市民自治研究センター

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